エコノミークラスで旅行に行くんだけど、少しでも快適にする方法は?
長時間、狭い座席に座っているのって苦痛?
長時間のエコノミークラスのフライト、できれば少しでも快適に過ごしたいですよね。
元国際線CAの私が
多くのお客様を見てきた経験をもとに
エコノミークラスでも快適に過ごすコツを伝授します!
飛行機に乗る前に、空港での準備を万全に!
早めのチェックインでスムーズにスタート
空港では少し早めにチェックインして、早めに大きな荷物を預けてしまいましょう。
ロストバゲージ(預け入れた手荷物が目的地まで届かない・紛失してしまうトラブル)を避けたい方は、機内持ち込みのできるバッグに荷物を納めましょう。
日本の航空会社ではロストバゲージはほとんど起こりませんが、外資系航空会社の場合、稀にロストバゲージが起こります。
機内持ち込みの手荷物は、液体物ルールに注意
機内に100ml以上の液体類を持ち込むのはNG。
ペットボトルの飲料も持ち込めないので、飲み物は保安検査場を通るまでは購入せず、搭乗口近くで買うのが安心です。
保安検査場で飲み物を持っている場合は、その場で捨てなくてはなりません。
化粧水やリップクリームなどの化粧品を含めて、液体類・ジェル・クリーム類は全てジッパー付きの袋にまとめて準備を!
最近CAの間で流行っているこちらのダルバの化粧水は、機内持ち込みできるサイズです!
保安検査場を通ったら、リラックスモードに切り替え
出発ゲートに着いたらリラックスウェアに着替え、飛行機に乗り込む準備を整えましょう。
長時間のフライトでしたら、搭乗前にメイクを落としておくと肌も楽ちん。
機内には3、4個しかトイレがなく混雑するので、搭乗前に空港でトイレを済ませてメイクを落としておくことをオススメします。
保安検査通過後、水筒に飲み物を補給しておくと便利です。
空港によっては無料の給水所があります。
エコノミークラスでのオススメ快適グッズ
元CAの私がオススメする機内快適グッズを一挙にご紹介します。
これらを持っていると、長時間のフライトでもグッと快適に過ごせますよ。
ネックピロー
首がしっかりサポートされると、座ったままでも少しは楽に眠れます。
特に、他のお客さんに挟まれた中央席に座る場合は、もたれる場所がないのでネックピローがあるとかなり楽です。
着圧ソックス
足の負担を軽減する必須アイテム。
機内では気圧の変化や、長時間座った体勢になるので、むくみ防止にも◎です。
私は以前、着圧ソックスなしでエコノミークラスに搭乗したら、足が浮腫みすぎて靴が入らなくなったことがあります。
オットマン
最近人気の、空気で膨らませるタイプのオットマン。
オットマンというより、座面拡張機能が重宝されている商品で、これがあれば子供はこんな感じで大の字で寝ることができるし、大人は体勢を変えやすくなります。
一つ注意しないといけない点は、持参したオットマンは上空のみでの使用で、使える座席も限られています。緊急時に速やかに脱出する経路確保のため、使用が制限されていることが多いです。
飛行機に乗ってすぐオットマンを膨らませたのに、離陸前の安全確認の際に空気を抜かないといけないことも…
オットマンは上空に行ってから膨らませましょう!
ストール
ストールはブランケット代わりとして重宝します。
足元が冷える機内での保温もバッチリ。靴を脱いだときの足の匂い対策にもなります。
思ったよりも機内が寒かったときに大活躍間違いなしです。
裏話ですが、エコノミークラスではたまに「後ろ(隣)の人の足が臭いのでどうにかしてほしい」というお客様からの依頼があります。
CAとしてはなかなかお伝えするのに苦慮する案件です。(笑)
アイマスク
寝たいのに機内が明るい…窓側の人が窓のシェードを開けていて日差しが眩しい…
そんなときはアイマスクに頼りましょう!
アイマスクも年々進化を遂げていて、VRのようなアイマスクをしている方もいます。
耳栓
他の乗客や機内の音を気にせず、ゆっくり休むために。
耳栓をすれば一気に自分の世界に入ってリラックスモードに。
航空性中耳炎予防の耳栓もあります。
筆者の夫は風邪気味のときに飛行機に乗って耳に激痛が走ったそうなので、心配な方は気圧調整のできる耳栓を持参することをオススメします。
スリッパ
長時間靴を履いていると足が窮屈に感じるので、スリッパで足をリラックス。足の指を開くグッズがあると足元がさらに快適になります。
保湿マスク
機内は乾燥しがちなので、保湿マスクで喉を守りましょう。
私はCAとして働いているときに乾燥で頻繁に喉を壊していました。保湿大事です!
保湿化粧水・クリーム
機内は本当に乾燥するので肌もカピカピになりがち。お顔や手元、脚など全身保湿できる保湿スプレーやクリームがあれば安心です。
歯ブラシセット
食べて寝て…を繰り返す長時間フライトは、口内環境も気になります。歯ブラシセットがあればお口をリフレッシュできます。
水筒
中身の入っていない状態の水筒は、国際線の保安検査場も通過可能です。空港によってはゲートの近くに給水スポットがあるのでそこで水を入れておくと、自分の好きなタイミングで水分補給ができます。
フライト中に快適に過ごすコツ
機内での時間も少し工夫すれば、もっと快適に過ごせます。
トイレのタイミングを見計らう
食事サービス直後はトイレが混み合うので、少し空いたタイミングを狙って。
食事サービス中はサービスカートが通路を塞ぐこともあるので、タイミングを見て利用するとスムーズです。
トイレがどの位置に何個あるのか、事前に調べておければスムーズです。各航空会社が、機内地図をホームページで公開しています。
エコノミークラス症候群の予防
長時間座りっぱなしだとエコノミークラス症候群のリスクも。
座席で足を伸ばしたり、広いスペースでストレッチをするのもおすすめです。
最後方のスペースは広いことが多く、人目にもつきにくいのでここでストレッチをするお客様が多いです。
ドリンクや軽食サービス
ギャレー(機内のキッチン)にはドリンクや軽食が用意されていることも。喉が渇いたり小腹が空いた時はCAに声をかけてみてくださいね!
✴︎裏話✴︎
エコノミークラスでは多くの路線で和食と洋食が選べますが、人気が偏り片方の食事がなくなることがあります。
サービスは前方から行うことが多いので、最後方エリアに座ると食事の選択肢がないことがあります。
希望の食事を食べたい方は、前方から中央エリアの座席を選ぶことをオススメします。
映画ハッピーフライトで、綾瀬はるかが「ビーフが全然足りません!!」と言っているシーンのようなことは日常茶飯事です。笑
スマホやタブレットに映画や動画をダウンロードしておく
機内の座席モニターでも映画などのエンターテイメントは楽しめますが、自分のスマホにあらかじめ観たい映画や動画をダウンロードしておけば、長時間のフライトでも退屈することなく過ごせます。
Amazon Prime Video
Disney+
HULU
オススメの座席選び
席の選び方で快適さが大きく変わるので、好みや旅行スタイルに合った席を選んでみましょう。
足元のスペースが欲しい方
非常口付近の座席や壁の前の席は足元が広く快適です。ただ、非常口座席は安全上の理由により、上で紹介したオットマンが使えない航空会社が多いです。
また、非常口座席や壁の前の席はスペースが広い一方フットレストがないので注意が必要です。
赤ちゃん連れの方
壁の前の席ではベビーベッドが借りられたり、最後方エリアは他の小さなお子さん連れが多く、お客様同士お互いに理解しやすい環境です。
最後方のエリアは小さいお子様連れが多く、泣いていても周りも同じような家族連れなので「お互いさま」という雰囲気。ぐずったら席を立って広いスペースであやすこともできます。
好きなタイミングでトイレに行きたい方
通路側席がおすすめ。隣を気にせず立てるのでストレスも少なめです。その代わり、内側座席の人が席を立つ際などには、自分も立ってあげたりと配慮が必要です。
景色を楽しみたい方、ぐっすり眠りたい方
窓側席は景色を眺めたり、壁にもたれかかってリラックスできます。
一刻も早く降りたい方
前方座席。前方通路側座席。ビジネスマンが多いエリアです。
少しだけリッチな気分を味わいたい方
追加料金で利用できるプレミアムエコノミーも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。座席が広めだったり、プレミアムエコノミー限定の飲み物や軽食があったりと、ちょっとした贅沢気分を味わえますよ!
プレミアムエコノミーのサービスは、ビジネスクラス以下、エコノミークラス以上という位置づけです。
まとめ
エコノミークラスでも少しの工夫と便利グッズを活用するだけで、快適さがぐっとアップします。
次回のフライトではぜひここで紹介したポイントを参考にして、快適な空の旅をお楽しみください!
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