
客室乗務員として働きながら子どもを持ちたい。
でも育児と両立できるか不安…



今は育休中だけど、復帰が怖い。
そんな気持ち、以前の私も持っていました。



私は、2児の子育てをしながら国内線・国際線のフライトに乗務していた元ママCAです。
子どもとの時間だけでなく、好きなCAの仕事も諦めたくない…。
制度の活用や家族の協力、働き方の工夫で両立を現実にしてきました。
この記事では、実際に私や先輩ママCAたちが経験している「育児とCAの両立のリアル」をお伝えします。
両立への不安、復帰後のワークライフバランス、子どものお迎えや長期間不在にする際の対応、家事とのバランス……
悩みを具体的に見える化し、乗り越えるための方法と働き方を丁寧に解説します。
読み終えるころには、
「ママでもCAを続けられそう!」
と明るく前向きになれるはずです。
客室乗務員の仕事と育児の両立は無理?



CAという不規則な働き方で、本当に育児と両立できるの?
これは、子供を望むCA、育休中のCAの皆さんの多くが抱く疑問だと思います。



結論、工夫と制度の活用次第で十分に両立できます!
私自身、2児を育てながら国際線CAとして働き続けてきましたが、実感として「無理ではない」「むしろやり方さえ分かれば続けやすい仕事」だと感じています。 もちろん、両立には独自の課題もあります。
まずは、CAママが向き合う“現実”から整理していきましょう。
CAママが直面する現実的な課題


客室乗務員の働き方には、育児中のママを悩ませるポイントがいくつかあります。
- 不規則な勤務(深夜便・早朝便・長距離フライト)
- ステイによる長期不在
- 時差による生活リズムの乱れ
- 急な遅延・スケジュール変更
- 子どもの体調不良
たとえば、
早朝の便の勤務だと「早朝4時半に起床→終日フライト」
昼以降の出社だと「昼過ぎに出社→深夜帰宅」
国際線乗務やステイのある勤務だと、丸一日家を空けることも珍しくありません。
ただし、これらの課題は「乗り越えられない壁」ではなく、制度・サポート・家庭内の協力体制で十分に対策できます。



実際、周囲のCAママたちも、勤務の工夫やパートナーとの役割分担、頼れるサービスの活用などで上手に両立しています。
出産・育休後に復帰する人の割合
CAは家を空けることの多い仕事というイメージから、「育児と両立している人は少ないのでは?」と思われがちですが、実際はまったく逆です。 大手航空会社のCAは、産休・育休取得率は90%以上。
| 項目 | ANA(全日本空輸) | JAL(日本航空) |
|---|---|---|
| 公表されている資料 | 人的資本資料で男女別・全体の育休取得率を明示 | 統合報告書等に制度・事例はあるが、率の明示は限定的 |
| 全体の育休取得率(目安) | 直近で約98〜99%(男女合計) | 口コミでは女性約90%・男性約10%などの目安(公式数値ではない) |
さらに育休後の復帰率も非常に高く、私の周りでも「戻らない」という選択をした人はごく少数でした。 復職率が高い理由は以下の通りです。
- 各航空会社が育児関連の制度を整えている
- 復帰後の働き方の選択肢が多い(時短勤務・地上勤務など)
- CAの仕事自体が好きで、続けたい人が多い
- 先輩ママCAが多く、職場の理解がある
一般企業に比べても、とくに航空会社は「女性が長く働き続ける仕組み」が整っています。



実際、私の同僚も出産後にほぼ全員が復帰し、時短勤務や休暇を上手に利用しながら仕事を続けています。
私も制度をフル活用していましたし、制度を利用して気まずくなる…なんて雰囲気は一切ありません。
両立している人の共通点
では、実際に両立がうまくいっているCAママにはどんな特徴があるのでしょうか?
私が10年以上の現役時代に見てきた“続けられる人”の共通点は以下の通りです。
- 計画力がある。
(勤務スケジュールと家族予定の管理が上手) - 頼る力がある。
(夫・実家・シッター・園などを適切に活用) - 完璧主義でない。柔軟に考えられる 。
家事や育児を抱え込みすぎない 。 - 職場の制度やルールを正しく理解しフル活用している
ママCA仲間の話を聞くと、それぞれに「頼れる人」がいたり、「時短勤務×休暇」で計画的にお休みを取得したりしている人が多いです。



共通しているのは「ひとりでがんばりすぎない」こと。
両立は、“気合い”ではなく、“仕組み”と“協力”で成り立っていると実感します。
客室乗務員の育児を支える制度・サポート
CAという特殊な働き方で育児を続けていくうえで欠かせないのが、「制度を知っているかどうか」。
実は航空会社には、妊娠中から復帰後まで一貫してママを支える手厚い制度があります。
制度を正しく理解し、必要なタイミングで活用できれば、両立はぐっと現実的になります。
ここでは、CAママを支える制度を“時系列”でわかりやすく整理して解説していきます。
産休・育休制度の流れと取得実績


妊娠が判明してから復帰までの大まかな流れは以下の通りです。
タイトル:CAママの産休〜育休・復職の流れ
① 妊娠報告
(医療機関の証明書提出)
↓
② 休暇(母体保護)
※会社によっては地上勤務に切替
↓
③ 産前休暇6週・産後休暇8週
↓
④ 育児休業(〜2歳まで延長可)
↓
⑤ 復職面談 → 配置決定 → 復職
大手航空会社では、産休・育休の取得率は90%以上。
私の周囲でも「制度を使わなかった」という人は一人もいませんでした。
妊娠が分かるとすぐにフライトから外れるため、
「妊婦で乗務を続けなければいけない」という不安は不要です。
また、育休は1年に限らず、条件を満たせば
1歳 → 1歳半 → 2歳まで延長
することも可能です。(参考:厚生労働省)



制度の存在を知っているだけでも、両立への安心感が大きく変わります。
復帰後の「時短勤務」「地上勤務」制度
復帰後は、CAママが無理なく働き続けられるように複数の勤務形態が用意されています。
短日数勤務制度
月間のフライト日数を6割、8割、9割などから選択できる制度です。
実際、私の周囲では7〜8割のママCAが時短勤務で復帰していました。
子どもが小さいうちは無理なく働けるため、利用率がとても高い制度です。



フルタイムでないと保育所に入所できない地域もあるので、フルタイムで復職し、休暇をフル活用しているママCAもいます。
どの国内航空会社でも「CAとしてフルに飛び続ける」か「完全に休職する」の二択ではなく、その間に「月のフライト日数を抑える(6〜9割程度)」「夜勤・泊まりを減らす」といった“CA版の時短勤務”が用意されているのが一般的です。
一方で、地上職のような「毎日10:00〜16:00だけ働く」といったきれいな時短シフトはありません。
地上勤務への配置転換
国内の航空会社では、育休取得後の地上勤務は基本的に出来ません。
CA職の基本はあくまで「乗務」です。出産・育休後も、原則はCAとして復帰しつつ、短日数勤務・夜勤免除などで負担を調整する形がメインです。
地上勤務は「一時的な配置(産前~産後の一定期間)」と「職種転換(CAに戻らない前提の地上職)」に大きく分かれます。
深夜勤務免除制度
航空会社によっては、深夜勤務免除制度があるところがあります。
育児や介護など一定の条件を満たす場合に申請し、認められれば深夜乗務を外したシフト(短日数乗務と併用など)で働くことができます。
会社・職場のサポート体制(例:ANA・JALの実例など)
航空会社はもともと女性社員の比率が高いため、
ママを支える制度や文化が非常に整っています。
ANAの例
- 育児支援制度の充実(時短勤務・各種休暇)
- 企業内保育園(空港周辺)
- 育児相談窓口・復職者向け研修
- ママCAコミュニティが強い(情報共有が盛ん)
JALの例
- 子育て両立支援の専用サイトを運営
- 働き方の選択肢が豊富
- 家族ケア制度(子の看護休暇、時短制度など)
- 復帰支援セミナーや乗務再開に向けたトレーニング
私自身、育休後に復帰したとき、先輩ママCAたちが
「ここはこうするとラクだよ」「この制度を使った方がいいよ」
などと親身にアドバイスしてくれました。
女性の多い職場だからこそ、“制度として整っているだけではなく、文化として支え合う”
そんな温かさが航空会社にはあります。
現役CAママのリアルな両立術
ここでは、実際に育児と仕事を両立しているCAママたちの“リアルな日常”に焦点を当てていきます。
制度や理論だけでは見えない、「どうやって乗り切っているの?」という具体的なコツをまとめました。
少しでもあなたの生活に置き換えてイメージしやすいよう、私自身や同僚の実例も交えながら解説していきます。
夫婦でどう協力している?家事・育児分担のコツ
CAの勤務は不規則なため、夫婦の協力体制づくりが両立のカギになります。
- スケジュールは共有アプリで見える化
私の周囲では「Googleカレンダー」「TimeTree」の利用率が非常に高いです。
出発時間・帰着時間・ステイ明け・子どものイベント…
夫婦で同じカレンダーを見るだけで、衝突が激減します。 - 責め合わないコミュニケーションが必須
CAママの中には「夫婦間のすれ違いが多い」という人も多いです。
だからこそ、「感謝を言葉にする」「お願いではなく相談のスタンス」を意識すると、協力が得やすくなります。
実際に私自身、フライト前に夫へ「今日からまた◯日、よろしおくおねがいします🙇♀️」とメッセージを入れていました。意外なほどスムーズに協力体制が整いました。



家を空ける事が多い職種だからこそ、夫や親族の理解が一番大事です。夫や親族の助けがあるからこそ続けられる仕事。
日頃から感謝を伝えたり、コミュニケーションを取っておくことが大切だと、切に思います。(自戒の念を込めて…)
夜勤・早朝フライト、ステイのときはどうしてる?
深夜発や早朝便など、独特の勤務時間はCAママ共通の悩み。
しかし、工夫次第で家庭リズムを崩さずに乗り切れます。
- “仮眠時間”を先に確保する
深夜発の便の前は、夕方や移動中に短くても必ず仮眠を取ることで、疲れを最小限にできます。 - 授乳は「ミルク+搾乳」を柔軟に併用
完全母乳にこだわりすぎず、夜勤時はミルクに切り替えるCAママが多数。
夫や家族が授乳できる体制をつくると負担が激減します。 - 保育園送迎は“勤務ごと”に調整
早朝便乗務のときは夫が朝担当、妻迎え。
夜遅くなる週は夫がお迎え担当、など
勤務が毎回異なるので固定ルールではなく“その勤務ごとに合わせる”のがポイントです。



私は、来月の勤務スケジュールが分かったら手書きカレンダーとGoogleカレンダーに書き出し、その月の勤務ごとの保育園送迎や深夜早朝の育児を誰にお願いするのか考えて、記入、依頼していました。
ワンオペを避ける工夫と「頼れる人」の作り方
CAママが一番避けたいのが “完全ワンオペ状態”。
不規則勤務だからこそ、あらかじめ「頼れる人」を作っておくことが重要です。
- まずは夫・実家・義実家の“できる範囲”を明確化
例:週1で迎え可能、病院付き添いはOK、泊まりはNGなど
ルールを決めておくと、お互い無理がないです。 - 行政・外部サービスも最初から組み込む
- ファミサポ
- ベビーシッター(認可・企業提携サービス)
- 病児保育
- 地域の託児サービス
これらは「いざという時の保険」として登録だけでもしておきます。
スマホが使えないときや、急な呼び出し時に夫がスムーズに動けるよう、
玄関や冷蔵庫に“頼れる人リスト”を貼っておくCAママも多いです。
いざというときに頼れる人がいるだけで、不安は大きく軽減します。
母親の私が子供を見れないなんて可哀想…なんて思ってしまう方もいるかも知れませんがそんな事はありません。
祖父母や保育園の先生方、地域の人やご近所さん、ママ友など、多くの方の力を借りることで子供も成長します。



幼稚園のお誕生会で、娘が先生にぎゅーーーっとしてもらっている姿を見て、「あぁ。娘は私のいないところでもこんなに愛を注いでもらっていたんだなぁ。」と感動したことがあります。
子どもの体調不良や突発的な休み、どうしてる?
保育園はとにかく呼び出しが多い…。
復職したての頃、多くのCAママが通る道です。
- 呼び出し時は“どちらが行くか”を事前に決めておく
その週の勤務内容を見て、「今週は夫が優先で動く」「来週は私が対応」など
前もって決めておくと当日の混乱が激減します。ちなみにCAの勤務が始まってから早退することは出来ません。(笑) - 病児保育や病児対応シッターさんを活用する
事前に登録が必要なので、元気なときに登録だけしておくといざというときにスムーズです。
私も長女が1歳前後の頃は、月に何度も保育園から呼び出しがありました。
そのたびに夫とスケジュールをすり合わせ、
「今日は私が行くね」「明日はお願い」とその場で調整していました。
私が実際にやってよかった「両立を楽にする工夫」
ここでは、私自身が“本当にやってよかった”と感じている両立のコツをまとめました。どれも今日から取り入れられる、再現性の高いものばかりです。
育児とCAの仕事の両立は、気合より「仕組み」で楽になります。あなたの生活にも、取り入れられそうなものがきっとあるはずです。
家事は“時短家電”に頼る
CAの仕事は結構体力使いますよね。眠いし、帰宅したらクタクタで、家事にまとまった時間を使う余裕は正直ありません。
だからこそ、私は“家電に頼る”ことを最優先にしました。
- 食洗機は必須レベル
夜遅い帰宅でも、食器を放置しなくて済みます。翌朝の気持ちが全然違います。食洗機なら、夫も積極的にお皿を洗ってくれます。 - 乾燥機つき洗濯機は神アイテム
深夜帰宅→洗濯→乾燥まで一気に。翌朝、子どもの着替えが足りない…というストレスが激減。洗濯物を干す時間が一切なくなるので手放せないアイテムです。 - ロボット掃除機は毎日の床リセットに最適
家を出るときにポチッとすれば勝手に掃除してくれるので、帰宅後の片付けが本当に楽になります。
私も実際に使っていて、おすすめの商品はこちらです。
出発前・帰宅後のルーティン化でストレス軽減
両立がスムーズになるかどうかは、ルーティン化ができるかどうかで決まります。
私は以下の流れを徹底することで、出発前のバタバタや帰宅後の疲労感が減りました。
私の“出発前ルーティン”
- 仕事に持って行くものリストをGoogkeKEEPで管理
- 食洗機を回す
- 保育園の持ち物も 専用ボックス に入れておく


こんな感じで、仕事に必要な道具やステイ先で使う物をGoogleKEEPにリスト化しておくと準備がスムーズです。
家を出る前にやっておきたいこともここに記入しています。


帰宅後ルーティン
- ステイ中に出た自分の洗濯物→即洗濯機へ
- 子供の洗濯物もまとめて洗濯機ON!
- 子どもと軽いスキンシップ(2分でもいいからハグしまくる)
- そのあと料理スタート(仕事後は魚を焼くだけ、キットを温めるだけの簡単料理でOKとしています)
- 子どもと一緒に寝る
この流れを固定しただけで、疲れて帰ってきても「何からやればいい?」と迷わなくなり、精神的にかなり楽になりました。
とくに、仕事後の料理は頑張らなくていい。とユルく考えるようにしたことで気持ちが楽になりました。
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フライト先からでも家族とつながる工夫
CAは、家にいない時間が他の職種より圧倒的に長いですよね。
だから私は「離れていても一緒にいる感覚を作る」ことを大切にしていました。
- ビデオ通話は“短時間高頻度”を意識
長く話すより、1〜2分の通話を毎日。子どもが小さいうちはこれが本当に効果的。 - ラインに“写真日記”を送ってもらう
夫はよく、子どもたちの写真を送ってくれていました。
それを見るだけで仕事で疲れた心が軽くなります。 - 共有アプリを使って成長を残す
「みてね」の家族ページなどに写真をまとめると、フライト先でも子どもの様子がわかり安心できます。 - ベビーモニターの活用
子供が小さいときは、ベビーモニターを寝室に置いていました。海外からも確認することができるし、音も聞こえるので、リアルタイムでの様子が確認できました。
時差も考慮して、お互い無理のない時間に連絡タイムを決めると続けやすいです。
ママCA仲間との情報交換でメンタル維持
両立の大変さは、同じ立場にならないと分からないもの。
だからこそ 「ママCA仲間」の存在が本当に支えになります。
- 保育園の呼び出し対応のコツ
- 休暇の使い方
- 子どもの発熱時にどうしているか
- 夫との家事分担どうしてる?
- 頼ってる人は誰か?
こうしたリアルな話を共有できる仲間は、心の支えそのものです。
私自身、何度もママCAの先輩や同期に救われました。
「わかるよ」「私もそうだったよ」と言ってもらえるだけで、気持ちがものすごく楽になります。
キャリアはどうする?CAママの働き方
「育児とCAの仕事、どちらも大切にしたい」
そんな思いを抱えるママたちにこそ知ってほしいのが、CAには育児中でもキャリアを続けられる選択肢がたくさんあるという事実です。
育児を理由にキャリアを止めなくていい。
そして「今の自分に合った働き方」を選び続けられるのが、航空会社で働く大きな魅力です。
ここでは、現役ママCAたちのリアルな働き方や、実際のキャリアステップを分かりやすく紹介します。あなたの未来の姿を想像しながら読んでみてください。
復帰後も昇進・異動できる
CAには、育児中でも挑戦できる多様なキャリアパスがあります。
「飛び続けるだけ」がキャリアではなく、働き方によって新しいステージに進むことも可能です。
育児休暇でお休みしていた分、同期と比べると昇進は遅くなってしまいますが、
育児経験がむしろ強みになる場面も多いです。
実際に、私の同期にも育休後に昇格したママCAが何人もいます。
- チームをまとめるコミュニケーション能力
- 冷静に判断する力
- 後輩育成の視点
- マルチタスク
これらは育児とリンクする部分も多く、自然に身についているケースもあります。
スキルアップ(語学・資格など)
妊娠が分かったら多くのCAはお休みに入ります。これまで毎日忙しなく働いていたのに突然長い夏休みが来たかのように感じます。
妊娠〜復帰までの間は、実はスキルアップのチャンスです。
小さな積み重ねが復帰後の自信につながります。



私は妊娠〜育休中に、簿記、ヨガ、TOEICなどの資格の勉強をしました。
スキマ時間でできる語学学習
- オンライン英会話(1レッスン25分)
- 単語アプリで“ながら学習”
- 海外ドラマやYouTubeで耳慣らし
国際線復帰を目指すママは、無理のない方法で語学に触れ続けています。
取得すると自信につながる資格
- サービス接遇検定
- TOEIC
- 航空関連の資格(会社推奨のもの)
資格は「復帰後のキャリアの選択肢を広げるパスポート」になります。
産休中・育休中にやっておきたいこと
- 社内サイトで最新情報のチェック
- 制度変更の確認
- マニュアルや業務知識のアップデート
育児で忙しくても、ちょっとの積み重ねが大きな安心につながります。
「復帰後うまくいく人」と「続けられなくなる人」の違い
10年以上CAとして働き、多くの復帰ママを見てきて感じたのは、
“両立に成功する人”には共通点があるということです。
うまくいくママCAの共通点
- 頼れるところはどんどん頼る
- 完璧を目指さない
- 家事を仕組み化してキャパを守る
- 困ったらすぐ相談する
- 体調管理と睡眠を最優先
- 「無理な日は無理」と早めに判断できる
特に「人に頼る力」は、両立しているママのほぼ全員が持っています。
続けるのが難しくなる人の傾向
- 全部を一人で抱え込もうとする
- 家事・育児を“自分の仕事”と決めつけてしまう
- 疲れていても無理にがんばり続ける
- 夫や家族に遠慮してサポートを頼めない
- 制度を上手く活用していない
どれも「性格」ではなく、考え方の癖や行動のパターンです。
だからこそ、意識を変えれば誰でも改善できます。
【体験談】実際に両立しているCAママたちの声
制度やテクニックを知るだけでは、まだ不安が消えない方も多いはず。
そんなとき、いちばん励みになるのは “同じ立場のママCAたちのリアルな声” です。
ここでは、実際に両立している現役・元CAママたちのエピソードを紹介します。
「大変なこともあるけれど、ちゃんとやっていける」
そんな希望を感じてもらえるはずです。
「仕事の時間も、育児の時間も、両方が自分にとってのリフレッシュになる」
「子どもを置いて仕事に行くなんて無理…」
「離れる時間がつらい」
と思う方はとても多いです。
私自身も復帰前は同じ気持ちでした。でも復職したCAママたちの多くが口を揃えて言うのは、“仕事の時間が心の余裕につながる”ということです。
フライト中は育児から一旦離れ、身軽に動けることが逆にリフレッシュになっています。
ステイ先では広いベッドでゆっくり眠れたり、自分のペースで食事ができたりと、小さな「自分の時間」が確保できるのも大きなポイント。
帰宅して子どもを抱っこした瞬間、「やっぱり我が子が一番かわいい」と思える――この“ほどよい距離感”が、育児と仕事の両方を続けるエネルギー源になります。
仕事の時間は息抜きに、育児の時間は幸せに。両方があるからこそ、心のバランスが整うという声はとても多いです。
「育児を通して“サービス力”が磨かれた」
実は、育児とCAの仕事には共通点が驚くほど多いです。
- 相手の気持ちを読む力
- 先回りの行動
- 突発的なトラブルへの対応
- 表情・声のトーンのコントロール
これらは“子どもとの毎日”で自然に鍛えられます。
あるママCAはこう話していました。
「育児で“予測不能さ”に慣れたおかげで、フライト中のトラブルにも落ち着いて対応できるようになった」
実際、私も同じように感じていました。
子育ての経験は、間違いなく接客力・人間力を引き上げてくれます。
育児がマイナスどころか、
むしろCAとしての強みになる
――これは、たくさんのママCAが口を揃えて言うことです。
まとめ:ママ×CAは両立できる!
CAという仕事は、とても体力・精神力を使う職業です。
育児との両立は最初は難しく感じるかも知れません。
それでも、やってみれば案外出来た…!となることも多く、たくさんのママCAが今も現場で活躍しています。
なぜなら、航空会社には 制度・理解・仲間のサポート があり、
そして何より ママ自身の柔軟さや工夫 があるからです。
ここでは、最後にお伝えしたい大切なポイントをまとめます。
すべてを完璧にしなくていい
100点を目指すと、必ずどこかで苦しくなります。
ママCAたちが口を揃えて言うのは、
「手を抜くところは抜く」「人に頼る」
というスタンスの大切さ。
料理が作れない日はお惣菜でもいいし、
部屋が散らかっていても命に関わるわけではありません。
“がんばりすぎない勇気”こそ、両立を続けるポイントです。
一人で抱え込まない、頼ることもスキルのひとつ
夫・両親・義実家・シッター・ファミサポ……
ママCAは、ひとりで完結させようとしない人のほうが長く続きます。
私も、ママCAとして働いていた頃は
- 夫に任せる
- 義実家や実家に定期的にヘルプをお願いする
- 必要な日はシッターさんや病児保育に頼む
など、「頼ること」を前提にスケジュールを組んでいました。
頼ることは、弱さではありません。
むしろ “自分と家族を守る力” です。
「ママになってもCAを続けたい」あなたへ伝えたいこと
もし今、
- 「復帰が怖い」
- 「両立できる気がしない」
- 「キャリアを諦めたほうがいいのかな」
そんな不安を抱えているなら、どうか覚えておいてください。
ママになったからこそ、得られる強さもある
ママになっても、CAを続けていい
実際、私は2人の子どもを育てながら国際線に乗務してきました。
大変な時期もあり、「今日でもう辞めちゃいたい」と思ったこともありましたが、その経験が糧になっていると今は心から思っています。
そして、ママCA仲間はみんな本当に温かいです。
あなたが不安なとき、必ず支えてくれる仲間が現れます。
どうか、自分のペースで、無理のない形で、
あなたらしい働き方 を見つけてください。












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